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橋の下のアルカディア

  • 執筆者の写真: Soko O'Neil
    Soko O'Neil
  • 2015年12月21日
  • 読了時間: 5分

今夜は、先月日本アマゾンで買った

中島みゆきの新DVD『橋の下のアルカディア』を見てた

去年11月〜12月に演じられた「夜会」のDVD。

夜会というのは

中島みゆきがシナリオから、脚本、演出、作詞作曲、全てオリジナルで作る舞台。

ミュージカルのように歌でストーリーが進んでいくの。

YouTubeに雰囲気だけわかる動画があるから貼っとくね

今回の「橋の下のアルカディア」は

過去世と現世の生まれ変わりの話で

「生まれ変わったら人間になってあの人にまた会いたい」という猫と主人公の話。

舞台は橋の下の地下壕で

かつては商店街だったんだけど

国が勝手に、大雨のときに雨を流す地下水路にするために

その地下街を閉鎖することに決めたの。

ほとんどの店が命令に従って店を閉じて地下から出て行ったんだけど、

占いの館と「ねんねこ」っていうバーだけが

立ち退きを拒否していて、その場所で店を経営してるの

中島みゆき演じる占い師、ひとみと、「ねんねこ」を一人でやっている「あまね」っていう女性は

なんでか不思議な魂のつながりを感じつつ

それがなんでなのかわからないまま隣同士で店を経営していて

たびたび、警備員が「まだ立ち退かないのか!」って見回りにやってくるの

その警備員もなぜか、魂のつながりを感じていて、、

大雨が降る前にとにかく立ち退かなければここは水没するっていう状況でね

ねんねこバーのあまねは、どこか仕草が猫っぽくて、いつも

誰かが迎えに来てくれることを無意識に待ってるんだよね

そして占い師のひとみも、ここで何かを失った気がして

この地を去れないでいるの

そして舞台は数百年前に遡って第二幕になるんだけど

そこは場所は現在の地下壕と同じとこで

当時は村唯一の橋がかかっていて

あるとき、大豪雨で橋が崩れそうになって

村の長老が、若い女を人柱にすることを決めて

ある新婚夫婦の妻がその人柱に選ばれたの

その話を夫が聞かされたとき

夫はすごく嘆き苦しんで

妻に白装束を持っていくと

妻は自分が人柱になることを悟って

かわいがっていた猫を抱きしめて

ごめんねごめんね、愛しいすあまちゃん

絶対にすあまのことは忘れない

姿形が変わっても、必ずまた会えるから

来世で出会ったら名前を呼び合おうね

って言って、猫のすあまをカゴに入れて

自分は人柱として橋にくくりつけられて死んでいったの

猫のすあまは、自分が猫だから、大切な飼い主を助けられなかった

って、ものすごく悔やんで悔やんで

人間になりたい、人間になりたいって泣き狂うの

次に生まれるときは絶対に人間になって、あの人を守るって

泣きながら、飼い主の夫が迎えに来るのを待つの

でも夫は、一緒になったばかりの妻が

人柱になるなんて耐えられなくて

妻が沈んだ後に自分も荒れ狂う川に飛び込んで死んでしまったから

猫のすあまは、ずっとずっと、迎えに来てくれるのを待ちながら死んでいくの

そういう過去があって

また舞台は現在の橋の下の地下壕に戻って

ある日、集中豪雨がやってきて

いよいよ、その地下壕が水路として使われるから

いますぐに逃げないといけなくなって

警備員が呼びにくるの

そのときに

みんなの記憶が呼び戻って

その警備員は、昔の夫で、占い師は妻、ねんねこバーのあまねは

猫のすあまだということがわかるの

で、さあ逃げようっていうとき

国の命令で、その地下壕の出口がすでに塞がれていて

3人は逃げ道がなくなってしまって

そのときに

あまねが、昔猫だったときの記憶を思い出して

猫道にみんなを案内して、猫道から逃げ出すんだけど

そこには、警備員のおじいさんにあたる兵士が脱走兵として逃げてきた

戦闘機が置いてあって

どうして脱走したかというと

人を殺すために飛行機の翼を使うのは嫌だからという手紙が置いてあって

その飛行機に乗って地下から逃げ出すんだけど

3人乗るには重すぎて

昔猫だったあまねが、助けられなかった飼い主を助けるために

自分はここに残るって言い出したの

昔飼い主だった、占い師のひとみは、それは嫌だ!

もう二度と離れ離れになりたくないって

ゴミ箱に入ってしまったあまねと一緒に自分もゴミ箱に入るの

最後はそのゴミ箱にロープをかけて、夫だった警備員が

飛行機を操縦して全員避難できて、ストーリーは終わるんだけど

テーマは

地を守るっていうこともあって

守りたい土地から離れなければならない、

大切な人を置いて死ななければならない、現在地球でおきている

政治や経済の横暴さを描いていて

権力者の一存で命が粗末に扱われることへの警笛とか

翼を争いにつかうことへの抗議とか

愛する人とは幾世もに渡って何度も巡り会うんだということとか

とても大きくて深いものがあったよ

2時間見終わったあとも、ずっと考え続けてる

きっと何年もかけて意味が少しずつわかってくるんだと思う

生で見たらどんだけすごかっただろうって思った

そして

わたしが掲げている人生のテーマとも重なって

考え方もとても似ていて

今までは歌しか中島みゆきという人を知らなかったけど

これを見て、ますます

この人とわたしの関係性というものを感じた

是非是非これは

大切な人ともう一度見たいなと思った

一緒に見たら

きっと、感想とか、言葉ではちゃんと言えないけど

二人の間に確信的な愛を感じて

深く溶け合うと思う

すっかりシングルの続きをやる気力をなくしていたけど

やろう!って思えた。

今夜見てよかった。

明日は、朝から次の曲「傷ついた翼」のピアノアレンジ作る。

中島みゆきがデビューするきっかけになった大切な歌だし

今日見た舞台のテーマにもある

翼は愛と平和のために使うもの、という信念も

この歌にしっかり入ってるし

とても大切な歌だということを再確認できた。

あしたからまたがんばろう。

 
 
 

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