お月様珈琲
- そうこ
- 2013年6月22日
- 読了時間: 1分

まんまるお月様の輝く夜
ブラック珈琲たてまして
お月様の見える窓辺へいったなら
空を見上げてお月様にごあいさつ
お月様お月様ごきげんいかが 一緒に珈琲飲みませう お月様は言いまする
やあやあお待ちしてました
これからそちらへ行きますよ
カップの中を覗いてごらん
手元のカップを見下ろすと
ゆらゆら波打つ黒い水面に
お月様が飛び込んだ
お月様いらっしゃい
熱すぎたりはしませんか
覗き込んだカップの月に
わたしの顔が映り込み
お月様とわたしがひとつになった
カップの中でひとつになった
お月様の光の中で
わたしの気持ちがゆ~らゆら
すべてがうまくいっている
わるいこともうまいこと
波が静かになったらば
そっとくちびる寄せまして
お月様にくちづけいたしましょう
お月様の優しさを
ゆっくりじっくり味わって
体の中に染み込ます
お月様はささやいた
いつでもそばにいるからね
あなたの中にいるからね
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