

カネーシャ(第2話)
なっっ、、なんか、、聞いたことある話の展開。 わたしは関西弁でどこかの世界から来て図々しく部屋に居座る神様の話の本を思い浮かべた。 確かドラマにもなったはずだ。そうだ、そのドラマの設定そっくりではないか! あの、あなたってもしかして、、、? ん? あ!キミ、ひらめいた?...


カネーシャ(第1話)
金曜日、家に着くといつもと何かが違った。 ドアノブに手を掛けると、鍵が空いていた。 あれ、今朝鍵をかけ忘れたかな、、、 そんなはずはないんだけどな、、、 不思議に思いながらドアを少しだけ開けて中の様子を伺った。 特に変わった様子はない。 ただいま、...


おばあちゃんとのこちゃん「蝶々に乗って」
ランランラン のこちゃんはいつものように赤いランドセルを揺らして スキップをしながら家に帰ってきました。 アーチ型の白い門を開けて庭に入ると 玄関脇のチューリップの花びらに 大きくて美しいモンシロチョウが 羽を小さくはためかせながら休んでいるのが見えました。...


お辞儀(第1話)
お辞儀 「うぉーっとっとっと、、こりゃ失礼!」 おいトオル、せめて人にぶつからないように歩いてくれよ ゴツン! イテ!だからいきなり抱きつくなって! こりゃまいったな 前任が匙を投げたのもうなずけるな 最近の日本人はこんなにも変わってしまったのか…...


お辞儀(第2話)
よろしくって言われたってさぁ、、 こいつをどう鍛えりゃいいんだよ… ぐーぐー、呑気な顔して寝やがって おい!トオル、起きろ! もうとっくにお天道様がお見えだぞ! ふぁ〜〜。 やべっ!遅刻だ! あーあ、また何も食べずに出掛けるつもりだ。 いつものコンビニに入るんだな。...


メニューのないレストラン(第1話)
ー第一話ー ここはメニューのないレストラン =ご注文通りどんな物でもお作りします= 看板にはそう歌ってあります。 テーブルに着いたその人は メニューがないので困ってしまいました。 あの~、食べたい物の名前がわからないんですけど ...


メニューのないレストラン(第2話)
ー第二話ー 「あなたのメニュー、占います」 というテーブルに着いたその人の向かいには 長いドレスを着た占い師がこっちをじっと見て座っていました。 あー、、あなたにはね~~ あれだわ、、いっぱい憑いてるのよ… ツイテル…?? ...


メニューのないレストラン(第3話)
ー第三話ー あなた…。 振り向くと見たことのない人が立っていました。 なんですか? わたしはこれからここを出るんです。 たいした用がないなら声をかけないでください。 わたくし、知っていますよ 何を知ってるんですか、 ...


メニューのないレストラン(第4話)
ー第四話ー えっと、それは… エスプレッソ!!…… なんて来るわけないよな、、 と思ってボタンを押しました… だって、わたしは今まで自分の願い事なんて 一度も叶ったことないんです。 いつだってそうなんです。 こうなればいいな~と思っても ...


メニューのないレストラン(第5話)
ー第五話ー うふふ エスプレッソ。そうね。 エスプレッソの話を思い出すとわかりやすいわね あなたにアイスカフェオレが来たのは 料理人が作り間違えてミルクを入れるにちがいない 氷を入れるにちがいない と思ったからよね。 ...