

ぼくはうし
ぼくはうし 作:そうこ ぼくはうしです 普段はしゃべることはできないんだけど 今日は特別に人間語を話せる魔法をかけてもらったんだ 今ね、日本の宮崎県っていうところで 口蹄疫という病気が流行ってるよね ...


クスリ
先生、ワシは死んでしまうんですかのぅ。 死にますよ、必ず。 やっぱり。 ボクも死にます、必ず。 いや、そういう意味じゃなくて、ワシはもうすぐ死んでしまうんですかの。 死んでしまいそうな気がするんですか。 ええ。 どうやって死んでしまう気がするんですか。...


極刑
主文。被告人を極刑に処す。 いやぁぁ。 極刑だけは勘弁してやってください。 あの子を、あの子を極刑だけにはしないで… 静粛に願います。 いやぁぁ。誰か、誰か判決を変えてください。 お母さん、ちょっと休憩室へ行きましょう。 いや、離して。警備員さん、あの子を、あの子を助けて…...


お辞儀(第1話)
お辞儀 「うぉーっとっとっと、、こりゃ失礼!」 おいトオル、せめて人にぶつからないように歩いてくれよ ゴツン! イテ!だからいきなり抱きつくなって! こりゃまいったな 前任が匙を投げたのもうなずけるな 最近の日本人はこんなにも変わってしまったのか…...


お辞儀(第2話)
よろしくって言われたってさぁ、、 こいつをどう鍛えりゃいいんだよ… ぐーぐー、呑気な顔して寝やがって おい!トオル、起きろ! もうとっくにお天道様がお見えだぞ! ふぁ〜〜。 やべっ!遅刻だ! あーあ、また何も食べずに出掛けるつもりだ。 いつものコンビニに入るんだな。...


お辞儀(第3話)
「いらっしゃいませ〜」 今日もあの感じのいいお客様だわ。 (おはようございます。店員の守護霊さん) (おはようおございます。トオル君、なかなかお辞儀がサマになってきましたね) (はい、もうヘタな細工をしなくても自分でお辞儀をするようになりましたからボクも楽になりましたよ)...


壺を売る女
壷を売る女 ある国に壷売りの女がいた 女は壷を売って生計をたてていた 女の売る壷は、綺麗な装飾がほどこされ それはそれは見事な壷だった 夜になると女の壷は妖艶な光を放ち 男たちを虜にした 女は食う事には困らなかった 毎夜、壷を持っては酒場を練り歩き...


ママのおっぱい
ママ~、 ママのおっぱいはおいしいねぇ~ そうよ。坊やに元気に大きくなってほしいから いっぱい飲んでもらえるように ママのおっぱいは坊やの大好きな味になっているのよ うれしいな~。ママのおっぱい大好き ボク、ずっとずっとママのおっぱいを飲んでいたいな...


お金とおじいさん
お金とおじいさん あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんは畑で野良仕事を おばあさんはおじいさんと一緒に畑仕事をしたり、家の仕事をしたりしていました。 二人は質素でつつましやかに、しかし心豊かに暮らしていました。...


天国と地獄
あんた おばあちゃんが死んだら 一体どこへ行くんか教えてくれ ちゅーて ゆーとったろ~ おばあちゃんはのぉ 今 えぇ~~~~~とこにおるんで 人はのぉ 死んだらのぉ ええ人も 悪い人も みな 許されるんじゃ ...